かづろう開拓物語〜DIYで村づくり〜

阿武隈の山の奥にある福島県葛尾村。”かづろう”と呼ばれるその村は、かつては良馬の産地として知られ、田畑が広がり、代々受け継がれてきた暮らしがあった。しかし原発事故により全村避難。1,500人しかいなかった人口は避難指示解除を経て400人ほどに。里の暮らしは奪われてしまった。

人口が減少した葛尾村を存続させるため、地域に訪れる人の集いの場づくりにDIYで挑む
完成までの道のりは遠くとも、ともに作り上げる喜びがそこにある。
豊かな自然にふれ、習わしにふれ、人と交わる。失われたいとなみを取り戻す物語へいざ旅立とう。

各ツアーの詳細・プレスリリースはこちら・・・ ※現在募集は終了しています。(2023.1.31時点)

2023年10月〜12月に渡り、全3回のDIYワークショップツアーを開催。
広大な土地に佇む拠点となる空き家。自分たちの拠点に必要な家具を中心に、建築士である木幡智和氏や伝統文化を継承する地域住民の方々と、「あったらいいな」を作り上げていく。

全3回のワークショップツアーでは、地域のことを学ぶことのはもちろん、講師指導のもと専門的なDIYスキルを学びながら、イスやテーブルを制作。「次来た時には、これでバーベキューしようね」なんていいながら、参加者は作業に精を出した。
地域住民との交流はもちろん、年越しが間近となった12月の最終回では、地域の伝統文化であるしめ縄づくりや鏡餅づくりにも挑んだ。
中には3回のツアー全てに参加した猛者もおり、最後には初参加の参加者への指導に回るなど、回数を重ねるごとに参加者が地域の担い手にもなっていく姿が見えた。

|かづろう開拓物語コミュニティを形成

今回のツアーでは、LINEオープンチャットを活用し全3回のツアー開催を通じて参加者同士が繋がるコミュニティを立ち上げた。
自分が参加できなかった回のツアーの様子が見られたり、参加者同士や地域住民とコミュニケーションが図れることから、継続的に葛尾村を身近に感じるきっかけとなった。

|コミュニティから生まれる新たなプロジェクトや交流

オープンチャット内では積極的な情報交換や、参加者の中からプロジェクトを立ち上げる人も。
2024年2月には、さっそく参加者の一人が葛尾村で味噌づくりワークショップを企画しオープンチャット内で参加を呼びかけるなど、ツアー参加者が地域のプレーヤーになっていく可能性が見えた。
また、参加者と地域コーディネーター間の情報交換から、来年度のアースバック工法を活用した地域のモニュメントづくりのアイディアなどが生まれた。

また、オープンチャットを活用し、ツアーで打ち解けた仲間同士が東京で再会。
地域で出会った者同士が自然発生的に関係性を拡大していく、一つのモデルケースとなるだろう。
かづろう開拓物語を通じてできた仲間たちと一緒に、来年度以降も積極的に葛尾村の新たな村づくりに取り組んでいく。

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